いつまでも、この“おいしい”を楽しめる社会へ

 これは、当社が掲げるミッションです。⽇本には世界に誇るおいしく高品質な“⾷”が数多く眠っています。しかしながら、少子高齢化による後継者不在や市場の縮小などにより、それらが失われつつあるのが現状です。

 当社は、優れた商品を作る本来生き残るべき日本の中小企業をグループ化し、共に成長することにより、それらを日本全国、世界へと広げ、その結果として、世界中の消費者が多様な食文化を享受できる豊かな社会をつくっていきたいと考えています。

グループ企業の壁を越えて支援する、当社独自のプラットフォーム

 日本の中小食品企業の多くは、すばらしい商品や技術力を持つ一方で、営業力やマーケティング・新商品開発ノウハウ、生産管理力の欠如など多くの課題を抱えています。私たちは、このような企業をM&Aによりグループ化し、各社が持つ「強み」を伸ばし、「弱み」を補い合うための「中小企業支援プラットフォーム」を構築しています。

 このプラットフォームは、セールスマーケティング、生産管理、購買・物流、商品開発、品質管理、経営管理、海外販路の切り口から、グループ企業を会社の壁を越えて横断的に支援する仕組みです。

 例えば、すばらしい商品を作っているが営業力に弱みがある会社は、当社グループが持つ日本全国およびアジアの販売網を活かすことで売上を伸ばすことができます。営業力は強いが生産管理力に弱みがある会社は、当社グループが持つ生産管理ノウハウを活かすことで、生産効率を高め、生産力増大やコストダウンを図ることができます。

 経営管理力に弱みがある会社は、当社グループが持つ経営管理ノウハウを活かすことで、経営を安定させ、意思決定のスピードを上げることができるようになります。

中小食品企業への支援が、地域や日本の発展につながる

 今後、日本は少子高齢化が進行し、国内市場が縮小していくことで、中小食品企業が単独で生き残るにはますます難しい時代が到来します。日本の中小食品企業が作りあげてきた価値を絶やさないためにも、当社が持つプラットフォームを活かし、中小食品企業の支援・活性化をさらに積極的に行ってまいります。

 当社が事業を拡大し、より多くの中小食品企業を支援することは、日本の優れた食品・技術を後世へとつなぎ、世界へと広めていくことであり、さらには地域の雇用を守り、地域経済の発展、ひいては日本経済の発展へとつながるものであると考えます。

 当社は、これからも各地で守り育てられてきた“おいしさ”を見つけ、育て、日本そして世界へ広げていくことで、当社がミッションとして掲げる「いつまでもこの“おいしい”を楽しめる社会」を実現してまいります。

Profile

北海道函館市出身。1988年一橋大学卒業後、大和証券(株)入社。1994年ペンシルバニア大学大学院ウォートン校を修了しMBAを取得。1997年モルガン・スタンレー証券(株)入社。2008年に食品の製造・販売を行う中小企業の支援・活性化を目的として(株)ヨシムラ・フード・ホールディングスを設立、代表取締役CEOに就任。

代表取締役CEO

吉村元久